大人はコミュニケーションのための恋や結婚をする
改めて思うのが「人間のカラダの仕組みってすごい」ということと、
「本当に不思議な動物だ」ということ。
不思議というより『特異』といったほうがぴったりかもしれません。
■人間は特異な動物
たとえば、お悩みの中でも多い、「浮気」というテーマがありますが、
人間を動物の視点からとらえれば、実は「浮気しないほうがマレ」で、
メスが子育ての大半を行う哺乳類の種では97%が乱婚であり、
一夫一婦制をとっているのはわずかに3%の種しかいません。
動物界では一夫一婦制のほうが例外なのです。
また、人間は霊長類として分類されていますが、
霊長類全体でも一夫一婦制をしているのは12%くらいしかいません。
大半は乱婚形態で、オスはすさまじく浮気者であるというのが
多くの動物たちの生態なのです。
では、人間はどうなのか?というと動物学的にはちょうど一夫一婦と
乱婚の中間あたりと言われています。決して浮気をしない種ではないのです。
(男性の浮気の数だけその浮気に加担する女性がいるという
事実も見て見ぬ振りできないところですが)
■本能に操られながら人間は「恋愛」をどうとらえて賢く立ち振る舞うのか?
そんな中で一生懸命パートナーことや恋や結婚のことを真剣に考えている人間は、
本当に頭脳(大脳皮質)が発達した賢く気高い動物だなと感じます。
人間が創り築き上げてきた「人間社会」や「歴史」「文化」「芸術」は、
人間が人生という過酷な試練を活き活きと生き抜くために考えだされた
「英知(優れた知恵)」ではないでしょうか。
さて、そんな素晴らしい英知の中でも人それぞれのドラマを創り上げる『恋愛』は
動物界で第一の特徴に掲げられる「生殖」の『性』なしには語れません。
『恋愛』でさえ人間が考え出した概念ですから、
人間の根源である性行動を検証して行くと、
人間の面白い性態や特徴が見えてきます。

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